日本と比べると超シビアでビックリなイギリスの「義務教育」事情

日本と比べると超シビアでビックリなイギリスの「義務教育」事情

今、義務教育開始が5歳からになるかもしれないことが話題になっています。小さい子どもがいる親は、日本の義務教育が変わるかもしれないと思うと、不安でいっぱいになりますよね。

でも、他の国の義務教育事情を知ると、「何とかなる!」と考え方が変わるかもしれません。

実際、筆者はイギリス在住6年目で2児のママの千春ヘザリントンさんから”イギリスの義務教育”について聞いたところ、非常に刺激に受けたのです!

そこで、千春さんから聞いた話の中で、とくに驚いた”日本と大きく違うところ”をみなさんにもご紹介したいと思います。

 

■1:イギリスの義務教育は日本より2年長い11年

日本では、小学校入学の6歳から中学校卒業の15歳までが義務教育ですよね。しかしイギリスでは、現在日本より2年長い11年となっており、5~16歳までなのです!

公立校の場合、5歳~11歳まで小学校、そして、11歳~16歳まで中学校と”6・5”となっています。

また、中学校は大きく分けて2種類あり、11歳で試験選抜されるグラマースクール(進学校)と無試験のコンプリヘンシブスクールがあります。このコンプリヘンシブスクールは原則、学校から家が近い順に入学が許可されるそう。

11年あると、その分だけ将来について考える時間も増えていいような気もしますが、もちろんデメリットもあるでしょう。みなさんはどう思いますか?

 

■2:教会に通ってないと入れない学校もある

日本では、教会系の学校に入るために、特別な条件は必要ないですよね。しかしイギリスの教会系の学校では、教会に通っていることが条件のひとつとなっています。

学校に通わせる最低6ヶ月前から教会に通っていること、そして入学後も通うことが必要だそうです。やっぱり日本とは宗教の考え方も違うので、日本人の感覚からするとかなり条件も厳しいみたいです。

 

■3:1学年ごとではなく、2~3学年をひとまとめにした教育

日本では、1学年ごとに指導要領が決まっていますよね。しかしイギリスでは、2~3学年をひとまとめにした”キー・ステージ”の各段階ごとに必修科目とその内容が定められています。

[キー・ステージ1]5~7歳

[キー・ステージ2]8~11歳

[キー・ステージ3]12~14歳

[キー・ステージ4]15~16歳

そして、7歳、11歳、14歳でキー・ステージの全国テストがあります。ちなみにキー・ステージとは、”鍵になる(重要な)段階”という意味。

日本はどちらかと言えば”段階”や”時期”をあまり意識しない傾向にあるので、このようなステージが用意されているのは新鮮ですよね。

 

■4:学校を”卒業”するのは大学だけ

日本では、幼稚園の卒園式から始まり、小学校、中学校、高校、と節目節目に卒業式がありますよね。しかしイギリスできちんとした”卒業”は、大学だけ!

大学以外は、”leave school”と学校を離れるという概念だそうで、最終年には、”Farewall Party(送別会)”が行なわれるのだそうです。

 

■5:義務教育終了の試験がある

日本では、中学を卒業後、任意で高等学校を受験し、合格すれば入学という流れですよね。しかしイギリスの子ども達はなんと、義務教育が終わる15~16歳で GCSE(義務教育終了試験)を受けないといけないのだとか!

この試験は、選抜ではなく、教育成果の証明が目的です。このテストの結果を一生持って歩き、履歴書などにも必ず書かなければいけません。

というのも、就職や進学のとき、どの科目でどのような成績をとったかが非常に重要となるからです。そのためイギリスの子ども達は、いい結果を出すために必死になります。

学校を卒業すればいい、というだけの日本の義務教育とは大違いですよね。

 

いかがでしたか? 最後の、”義務教育終了時の試験結果が将来ずっと響く”といったところは、日本よりも「少し厳しい」と感じませんか?

でも、小さい頃から、自分は何が得意か、何に興味があって、将来何をしたいのかなど常に考える機会を与えられているのはとても素敵な教育制度ですよね!

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【取材協力】

※ 千春ヘザリントン・・・イギリス在住6年目。海外で日本語教育に励む3歳と1歳の2児のママ。学校で日本文化を少しでも伝える機会が欲しいため、ティーチングアシスタントになろうと思い勉強中。海外にいても、日本の文化を大切にしていきたいと思っている。

好きなことは、おいしいものをめぐってお出かけしたり、旅行したり、北欧の食器を集めたりすること。