イギリスの大学が優秀で常に世界ランキング上位になっている理由

イギリスの大学が優秀で常に世界ランキング上位になっている理由

みなさんは、世界大学ランキングを見たことはありますか?

『Times Higher Education』が発表した最新ランキングでは、日本で1番の東京大学が23位。気になるトップ10はなんと、イギリスとアメリカの大学のみ!

ビックリですよね。イギリスは、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、インペリアル・カレッジ・ロンドンの3大学がランクインしています。

一体どうして、そんなに評価されているのでしょうか?

これをイギリス在住の千春ヘザリントンさんに聞いたところ、そもそも早い段階からやりたいことや学びたいことを決めて勉強しているような環境が大きな要因のようでした。

そこで、千春さんに聞いて驚いた”イギリスの大学進学事情”をご紹介します! 日本の大学と大きく事情が異なるので、比べてみるときっと衝撃を受けると思いますよ!

 

■1:大体14~15歳で進路を決めなくてはならない

日本では、高校受験時に行きたい大学や大まかな方向性を決めて、大学3回生くらいで就職活動を始めてやっとやりたい仕事を決める、というパターンがほとんどですよね。

しかしイギリスでは、もっと早い段階で将来を決めて動かないといけません。というのも、イギリスでは義務教育修了時の16歳に、人生を左右する試験を受けないといけないからです!

その名もGCSE。イギリスでは、14~15歳にはこのGCSEに向けての勉強をスタートして、翌年に受験しないといけません。

よって、例えば「将来、理科系の大学に進みたいな」と思っている場合は、この GCSEの科目として、数学・物理・化学などを取得していなければいけないのです!

14~15歳というと、日本の中学2~3年生。高校受験のことは考えても、大学のことや将来の仕事のことまで考えないですよね。

 

■2:高校は”大学に入学するため”に行く

日本では、高校卒業後に就職をする人も多く、高校と大学はあまりつながっていないですよね。しかしイギリスでは、大学に入るために高等教育を受ける必要があります。

義務教育終了後、さらに高等教育を目指すには、6th formと呼ばれる、大学に入るための試験準備に特化した学校に2年間通うのです!

ここでは、大学で専攻したい科目の関連分野について専門的に学びます。

生徒の年齢は16~18歳と日本の高校生と同じですが、このコースは純粋に受験コースのため、受講科目や授業以外の活動への参加は全て生徒の選択と自由意志。

6th formは、義務教育ではないですが、公立学校であれば、学費は国の負担になります。大学進学の意欲というか、本気度が違いますね。

 

■3:個別の大学入試がない

日本では、大学ごとに個別の入試がありますよね。もちろん、センター試験の結果のみで合否を判定する場合もありますが、基本的には個別です。

しかしイギリスでは通常、入学試験はありません。

というのも、イギリスの大学では、6th form(高校)終了時に受けるGCE・Aレベルという統一試験の結果や、学校からの推薦状、エッセーなどで合否が決まってしまうからです!

このGCE・Aレベルに3科目以上合格すると、大学への入学資格が取得できます。

合格点は、A*、A、B、Cが合格点とされていて、難関大学ではA*が必要です。この点数がいいほど、志望大学に入学できる可能性が高くなるという仕組みになっています。

GCE・Aレベルは、日本のセンター試験と似たような形ですが、日本では就職時にセンター試験の結果は全く関係ないですよね?

イギリスでは、GCSE(義務教育修了試験)やGCE・Aレベルの試験結果は資格であり、履歴書などにも書く必要があるため、これが進学や就職に関わってくるのだそう。

試験の結果で仕事にも影響するなんて、日本では考えられないですよね……。ただ、そう考えると日本は救いがありますね。

 

■4:大学で一般教養を学ばない

日本では、大学1、2年次に一般教養を学びますよね。

しかしイギリスでは、入学前の6th formで一般教養過程は修了しているため、入学後は、日本で言う一般教養のような科目はありません。そのため、すぐに専攻科目を履修するのです!

しかも、学士を取得するための研究が原則3年なので、3年で卒業。一部語学系では留学などを含め、4年というところもありますが、基本的には3年です。

これも、「大学は4年」というイメージがあったので驚きですよね。ただし、イギリスでもスコットランドのみ4年が一般的です。

 

■5:浪人することはほとんどない

日本は、難関大学は浪人してでも入学しようとしますよね。

しかしイギリスでは浪人いう考え方はほとんどありません。というのも、前述の通り、学生達は、2年間も専門の学校で学び、GCE・Aレベルを受けるからです。

とはいえ、ごくまれに浪人してもう1度学校で勉強をする生徒もいるそう。でも、お金に余裕がないとできません。6th form卒業までは学費は無料ですが、浪人した場合は実費になります。

 

いかがでしたか? イギリスはかなり現実的というか、ちょっとシビアだと思いませんか? 大学が優秀だと評価される理由もわかりますね。

ちなみに個人的には「高校時代に一般教養を学び、大学は3年で卒業というのはとても効率的だな」と思いましたが、みなさんはイギリスと日本のどちらがいいと思いましたか?

 

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【取材協力】

※ 千春ヘザリントン・・・イギリス在住6年目。海外で日本語教育に励む3歳と2歳の2児のママ。学校で日本文化を少しでも伝える機会が欲しいため、ティーチングアシスタントになろうと思い勉強中。海外にいても、日本の文化を大切にしていきたいと思っている。

好きなことは、おいしいものをめぐってお出かけしたり、旅行したり、北欧の食器を集めたりすること。

 

【参考】