つまらない作文・絵を描く子になっちゃう!「表現力」を奪うNGしつけ法とは

229221874

“遠足の思い出”というタイトルの絵が保育園の壁面にズラッと貼られています。キリンや象のかわいらしい絵が並ぶ中、もしわが子の絵が動物園ではなく、遊具のおもちゃの車だったらどうしますか?

あなたは思わず「なんでこんなの描いたの!」と言ってしまうでしょうか? でも否定すると自由な発想力の芽は摘まれてしまいますよ。

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がお話します。

 

■それは誰のため?

幼稚園で行事のあと「展示して保護者に披露したい」こんな意図から「何とかいい絵に仕上げよう」と必死になって子どもを指導する先生がいます。確かに遠足で見てきたこと、楽しかったことを思い出し絵にする指導は大事です。でも、“描かせて、大人に見てもらうこと”が最終目的になってしまうとよくありません。

例えば、水族館の熱帯コーナーの水槽で泳いでいたアロワナやピラニアを描かないで、そこに背景として飾ってあった剥製のオオハシ(熱帯雨林に住む鳥)を描いたとしましょう。

でもオオハシを描いてもよし、また水族館の前のエレベーターホールのガチャガチャに興味を持ったらそれを描いてもよし、子どもにとっての“水族館へ行った思い出”として記憶に残ったものならばそんな絵でもいいのです。

けれども、先生によってはこれを貼りだすと保護者からクレームがくるかもしれないと考え、「お魚さんを描いてみて」と横から指導を入れてしまうのです。これは大人都合です。

 

■つまらない作文の書かせ方

これは“ハシビロコウ”という鳥で上野動物園にいます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 檻には「危険ですので決して網を引っ張りつかんだりしないでください」と、このような立て看板がありました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

でも、否定されればされるほど見たくなるのが人の心。ある子どもが檻のそばで両手をパチンと叩いたら、バサバサと羽を動かし、巨大なくちばしを開けて威嚇してきました。そんな体験をして周りの子ども達も大喜びでした。

ところが、クラスでこの体験を作文にして書くことになり、教師から「いつ、どこで、誰が、どうした」の順で書くように指導が入ったため、「土曜日の上野動物園の遠足で……」と定型的な文章にすることに意識がいき、「お友達と行きました。楽しかったです」で終わるありきたりなつまらない文章になってしまいました。

ここでもし、「遠足に行ってきた感想文を自由に書いてみて」とだけ伝えていたら、「ハシビロコウって知っていますか。僕はこの間生まれて初めて目にしました。」とか「今まで一度も見たことのない恐ろしい鳥に出会いました」と始める、生き生きとした感動が伝わる文章になったでしょう。

書き方のパターンに囚われず、思うように書かせた方が子どものオリジナリティー溢れる文章になることもあります。