ブランクがあっても大丈夫!再就職を応援する「ママインターン」

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出産・育児などのために仕事から離れたものの、働きたいと思っている女性は多くいます。しかし、ブランクの壁は思った以上に大きいもの。そんなママたちのためにできたのが「ママインターン」というプロジェクトです。その具体的な内容について、運営しているNPO団体の代表にお話を聞きました。

 

「ママインターン」ってそもそも何?

ママインターンは、どんなきっかけで、いつから始まったのでしょうか。

ブランクがあって自信が持てないというママたちに、再就職のきっかけを持ってもらおうと、2013年に日本財団のモデル事業として『ママインターン』が始まりました。」

そう話すのは、NPO法人Arrow Arrow代表理事の堀江由香里さん。「ママインターン」はその名の通り、再就職を目指すママたちに、就職前の一定期間、実際の企業で働く「インターン」を経験してもらうプロジェクトだそう。

「ママの多くは、子育てなどで仕事から離れている期間を『ブランク』だと捉え、それを自分のキャリアにとってマイナスだと考えています。しかし、出産・育児に費やした時間は決して無ではありません。たとえば、言葉を話させない赤ちゃんの気持ちを読み取る能力や、家事と育児を同時にこなすマルチタスクなど、子どもと向き合ったからこそ獲得できたスキルがあるはず。そういった自分の成長を確認して、自信を取り戻してもらう場が『ママインターン』です。」

再就職の前に自分のスキルを再確認できれば、確かに自信を持って職場復帰に取り組めますよね。ママインターンは具体的にどんなプロセスを経るのでしょうか。

「まずは『キャリア講座』というもので、仕事とライフイベントの両立を実現させた先輩ママから体験談を聞いたり、キャリアプランの立て方などを学びます。その後、育児中の女性の雇用についての企業側の課題や、自身のキャリアなどを具体的に考えるワークショップを実施。そして最後に、地域の協力企業での職場体験へと移ります。」

段階を経たプログラムの中で、インターンへの準備を1つずつ進められるため、ブランクがあるママでも、不安なく進めることができそうです。

 

ママインターンのメリットは?

ママインターンに参加するメリットは何なのでしょうか?

キャリア講座やワークショップで不安を払拭できること、そして、再就職前に職場体験ができることが何よりも大きなメリットです。」

職場体験では実際に企業でスタッフとして働きますが、ママインターン中は無給なのだそう。以前、中小企業庁が行っていた「主婦インターン」では、技能習得助成金の給付がありましたが、NPOが運営している「ママインターン」は、給付金は出ません。

「給付があった以前の『主婦インターン』に比べて現行の『ママインターン』はメリットが少ないのでは?と思われるかもしれませんが、実際は逆のことが起こっていると感じています。主婦インターンでは、インターン期間中の給付金は、全国一律の金額で出ていたため、地域の賃金基準とギャップが生じるケースもありました。そのため、インターン期間が終わっていよいよ本格的に働き出したあと、給付金よりもお給料が低くなって辞めてしまう人が結構いたのです。」

「また、給付金目的で申し込む人もいたため、企業側がインターン終了後も働いてくれる人材を確保できないという問題もありました。しかし、私たちが行うママインターンは無給なので、インターンを始める前に『それでも自分は働きたいか』を冷静に見つめられるようになったんです。その結果、本当に働く意欲のある人だけがインターンに応募するようになりました。」

無給で働く「ママインターン」は、働きたいママ、企業双方にとって大きなメリットがあるということなんですね。

 

ママインターンのゴールは再就職ではない!

「私たちは『再就職させること』がゴールだとは思っていません。ママたちが自分の意思で働き方を選ぶことが大切。ママインターンはその『スタート』なんです。ママインターンに参加された方が、必ずしも就職を選ぶというわけではありません。逆に『今の自分は仕事ではなく、育児に専念したかったんだ』と気づく人もいます。」

無給で働く場を提供することで、ママ自身も自分が何をしたいか、意思確認ができるというわけですね。

 

ママインターンにエントリーするにはどうすれば?

ママインターンに応募するには、3つの条件を満たす必要があります。

1.子どもの預け先を確保できる

「ママインターンに応募したいから、子どもの預け先も確保してほしいという声もあります。しかし、現時点で私たちにそこまでの余力はありませんし、実際に就職が決まった場合、やはりご自身で探していただくことになります。ですから、預け先の確保は重要な条件だと考えています。」

2.就業経験がある

「就業経験といっても、私たちが具体的に定義しているものはありません。正社員でも派遣でもアルバイトでも、『働いた経験があります』と申告していただければOKです。」

3.以下の6都市にお住まいの方(通える方)

  • 東京都世田谷区
  • 東京都調布市・小金井市
  • 宮城県名取市
  • 群馬県高崎市
  • 静岡県三島市
  • 愛知県名古屋市

「現在は以上の6都市のみで行っていますが、私たちと交流のある団体を中心に、エリアを少しずつ広げている最中です。いずれは全国に広げたいですね。」

エリア拡大のためには、ママたちの「私たちの地域でもママインターンをやって!」という声が不可欠だと堀江さん。

「自分はエリアの対象外だと諦めてしまい、何もアクションを起こしていただかないと、どのエリアにママインターンを望んでいる人がいるのか、私たちにわからないんです。どれだけのママがこの制度を必要としているのかを把握できれば、拡大のチャンスが広がると思うんです。再就職を模索している方、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。少しずつですが、たくさんのママさんと一緒に進めて行ければうれしいです。」

まだ始まったばかりのママインターン。全国に広がっていくことを期待したいですね。

 

★この記事のポイント★

  1. 「ママインターン」では再就職を目指すママが実際の企業で働く「インターン」を経験できる。
  2. キャリア講座やワークショップで不安を払拭でき、職場体験ができるのがメリット。
  3. 無給で働くことで、ママ自身も自分が何をしたいか、意思確認ができる。

 

お話を聞いたのは…

堀江由香里さん

NPO法人プラスエスにて就職支援セミナーの実施やフリーペーパーを発行。人事部の立ち上げや、様々なプロジェクトに携わったのち、NPO法人フローレンスにてワークライフバランスコンサルティング事業部長、広報事業部長、病児保育事業部長として活躍。2012年、産育休取得に向けてのコンサルティングを行うNPO法人Arrow Arrowを設立し、現在代表理事として活動中。

(執筆:宝水 幸代)

 

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