母乳育児を難しくする「社会的背景」とは

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「母乳をわが子に飲ませたい」と思うのは、ママのエゴでも身勝手でもなく哺乳類の本能という当たり前の欲求であり“当為”(あるべきこと)です。

けれど現在、妊娠中の女性に「母乳育児がしたいですか?」と質問すると、「はい! ぜひ母乳で!」という意見は少数しかいません。

今日は助産師として多くの母乳相談に関わってきた筆者が母乳育児を難しくする社会的背景について、感じることをお話します。

 

母親世代からの「母乳育児に自信を持てなくなる」メッセージ

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ほとんどの方は

 「できれば母乳で育てたいけれど、出なかったらミルクでいい」

「無理ならミルクでもいいです」

「別に母乳にこだわっているわけではないので」

という、消極的な発言をします。

 

きっと、

「母乳が出ない人がいる」

「母乳は誰でも出るわけではない」

という情報がいきわたり、

「母乳で育てたいと思っているけれど、 もし出なかったときに傷つきたくない」と考えるからなのではないでしょうか。

この背景のひとつとして、現在出産しているママたちの母親世代(つまり赤ちゃんの祖母世代)は、日本の母乳率が低い時代に育児をしている、ということも関係していると筆者は思います。

 

母親世代から、

「私は出なかったから、あなたもきっと出ないわよ」

「いずれ母乳では足りなくなるわよ」

といった、母乳育児に自信を持てなくなるメッセージを受け取っていることが少なくありません。  

 

母乳育児は宣伝されない

さらに、育児情報誌や店頭で粉ミルクの宣伝を見かけることはあっても、母乳育児は雑誌や店頭で宣伝されません。

また、

外出先で見かけるのはほとんどが粉ミルク育児です。

外出先でエレガントにミルクを飲ませているママを見かけることはあっても、エレガントに堂々と母乳を飲ませる姿を見かけることはありません。

このような理由などから、「母乳育児は難しい」と感じてしまう社会的背景があるように思います。

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このお写真のママ、とっても美しいです。

実はこのママ、赤ちゃんがおっぱいを一度も吸ってくれないと、自信をなくしてあきらめていらっしゃいました。

「ミルクでも元気に育てばそれでいい」と、母乳を吸わせたいという気持ちにふたをしていたそうです。

理解ある助産師と出会い、アドバイスを守り、赤ちゃんがおっぱいを吸えるようになったとき、「うれしくて安心しました」と話していました。

母乳量は多くありませんでしたが、「おっぱいを吸ってくれる」ことが叶うことで自信をつけて安心する人は少なくありません。

 

冒頭部分をもう一度。

「母乳をわが子に飲ませたい」と思うのは、哺乳類の本能という当たり前の欲求であり“当為”。

ママのエゴではないと筆者は思います。

 

【画像】
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