【医学博士監修】こんな症状に注意!30代女性の「生理トラブル」

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意外と知られておりませんが、医学的には“生理”と言う言い方はあまりせずに“月経”と言う表現を用います。

生理と言うと人間が生きていく上で必要な体のあらゆる現象のことを指すことが多いので、一般的に医学の教科書では月経と言う表現を用います。

ただ、今回は分かりやすくするために“生理”と言う表現を用いてお話をさせて頂きます。

「生理トラブル」は30代女性に多い?

一般的に女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンは20代~30代にかけて分泌量がピークを迎えます。(※1)

また同時に30代後半から40代以降にかけて徐々に女性ホルモンの分泌量が低下していくと言われています。(※1)

ということは30代においてはホルモンバランスの変化が見られるという可能性が考えられますね。もちろんこれは一般的な場合です。

女性の性成熟期から老年期への移行期を更年期と言い、おおよそ45~55歳くらい(※2)と言われています。つまり、加齢によって卵巣機能が低下し、その機能が失われてしまうまでの期間(※2)ということになるのです。

ここ最近若年性更年期(早発閉経)と言う言葉があるように、早ければ30代から女性ホルモンの分泌量が低下してしまい、早めに更年期を迎えてしまい更年期障害が引き起こされてしまう可能性も否定できません。(※3)

なお、日本産科婦人科学会では早発閉経の定義を43歳未満での閉経としています。(※3)このような考え方から、30代女性には女性ホルモンに関連した生理トラブルが多いと考えられます。

もちろん女性ホルモンのバランスだけではなく、そこから引き起こされる基礎疾患によっても生理トラブルが生じる(※4)と言えるでしょう。

 

こんな症状に気をつけて!30代の生理トラブル

今回お話する中で、更年期が関係しているという前提で考えてみると、生理の異常は一定の経過をたどり、生理周期が25日以下となることが多いとされています。(※1)

また、女性ホルモンの減少だけに限らず、30代では何かと疲れが生じてしまう年齢であることが多いために、加齢に伴う全身の機能低下も加わるために様々な症状が見られます。

汗が急に出てきたり、のぼせやほてりなどが見られる血管運動神経症状、頭痛や憂鬱、不眠などの精神神経症状、肩こりや腰痛などの運動器症状が出て来る可能性が考えられるでしょう。(※1)

 

生理トラブルの「月経困難症」は婦人科へ相談するのがベター

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生理トラブルは女性器関連疾患からも引き起こされる可能性が十分にありますので、症状と疾患について見て行きたいと思います。その代表的なものとして“月経困難症”があります。

これは原因不明である“原発性月経困難症”(月経困難症全体の3/4)と、原因が特定できる“続発性月経困難症”に分けることが出来ます。

どちらも月経の際に痛みが生じるものですが、原発性月経困難症は加齢に伴って軽減されると言われています。(※5)

しかし続発性月経困難症は基礎疾患が存在し、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などがあります。

月経困難症の場合、痛みが生理時に下腹部が締め付けられるような痛みが生じ、場合によっては頭痛や吐き気、便秘や頻尿感なども生じることがあります。

このような場合、婦人科に受診し、処方された痛み止めを飲んで安静にすることが重要です。

また日常生活に困難が生じてしまった場合、ピルを用いると言う治療法もあります。(※5)

いずれにしても十分な睡眠と健康的な生活を送ることで症状の軽減が図れると言われていますが(※5)、早めにかかりつけの病院に相談することをオススメします。

 

生理トラブルは、女性であれば誰でも起こりうる可能性があるものです。

少しでも気になることがあれば婦人科を受診して基礎疾患の有無を調べるようにしましょう。

 

【参考・画像】
※  Merla , Alliance / Shutterstock
※1坂井建雄・河原克雅(2012)『カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 生殖器 思春期と更年期<改訂第2版>』p473日本医事新報社
※2坂井建雄・河原克雅(2012)『カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 生殖器 思春期と更年期<改訂第2版>』p472日本医事新報社
※3日本産科婦人科学会, 研修コーナー(2010), E.婦人科疾患の診断・治療・管理Diagnosis, Treatment and Management of Gynecologic Diseases, 3.内分泌疾患, 62巻1号, 日本産科婦人科学会雑誌
※4林正健二(2006)『健康の回復と看護 内部環境調節機能障害/性・生殖機能障害 第2部●性・生殖機能障害<第1版第1刷ⓒ>』p138 MCメディカ出版
※5林正健二(2006)『健康の回復と看護 内部環境調節機能障害/性・生殖機能障害 第2部●性・生殖機能障害<第1版第1刷ⓒ>』p139 MCメディカ出版

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