麻疹の大流行と感染力「ワクチン・抗体検査」はいつ受ける?

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麻疹(はしか)が大流行しています。「授乳中に、もし麻疹にかかったら……」と心配している方も多いことでしょう。

なぜ20~30代に麻疹が多いのか? 感染しないために何から始めたらいいのか?

そんなママの疑問に答えるべく、助産師である筆者が麻疹の基礎情報について厚生労働省や国立感染症研究所などの情報をもとにまとめてみましたのでお伝えします。

▼麻疹の大流行と感染力

連日、麻疹の流行について報道されています。沖縄では、約100人の麻疹患者が報告されたとのことです(30年5月11日時点)(※1)

沖縄県の人口約1,430,000に対して約100人の感染発症ということは、沖縄全島の0.01%。東京都の人口約13,800,000人で考えると、約1,000人が麻疹に感染したのと同じ規模というイメージになります。

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麻疹とは、麻疹ウイルスに感染する急性の全身感染症で、高熱や発疹を伴います。先進国でも重い合併症を引き起こした場合には1,000人に1人は死亡すると言われており、ときに肺炎・脳炎・中枢神経系合併症などをおこすこともあります。(※2)

ワクチンを受けていない場合、乳児や妊婦が発症すれば重症化することがあり、流産や早産の危険性もあります。

麻疹の感染力は超強力で空気感染もするため、接触感染や飛沫感染だけが感染経路ではなく、同じ空間にいるだけでも感染してしまう可能性は非常に高く存在します。

例えばインフルエンザは、免疫のない人の中に1人の患者がいた場合、1~2人に対して感染する程度と言われていますが、麻疹は1人の患者から12~14人に感染する可能性があるとのことです。(※3)

さらに、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%が発症する強力なウイルスです。(※4)

 

▼麻疹ワクチンの経緯

日本で麻疹のワクチンが始まったのは1966年で、そのころは希望者のみでした。そして予防接種として義務付けられたのは1978年で、それ以前に生まれた世代はワクチンを打っていませんが、自然感染して生涯免疫を持っている人がほとんどです。(※5)

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ワクチンが導入された当初は1回の接種でしたが、2006年からは2回接種が義務化されました。その理由は1回の接種で免疫(抗体)が付くのは95%であり、100%ではないからです。免疫100%にするために2回接種するようになりました。(※6)

つまり、40代前半から20代にかかる1977年~1990年生の世代には、免疫がついていない可能性があるのです。

そしてこの世代は、現在育児中の世代でもあります。

 

▼ワクチン接種する前にまずは抗体検査

「1回しか打っていないから、急いでワクチン受けなくては!」「もし、赤ちゃんが麻疹になったら大変!」と、心配になりますが、 現在はどこのクリニックのHPをみてもワクチンが在庫切れもしくは少量のみというのが現状です(平成30年5月現在)。

 “ワクチンを1回しか打っていない”もしくは、“ワクチンを打ったかわからない”場合は、まずは抗体検査を受けたほうがよいでしょう。

抗体の有無は血液検査でわかります。内科で受けることができ、料金は数千円程度です。

もちろん検査を受けることの副作用はなく、妊娠中でも検査できます。そのうえで今後ワクチンを接種するかどうかを医師と相談すれば安心です。ご夫婦の二人で抗体検査を受ければ、さらに安心ですね。

公費の適用も可能なので、お子さんへの麻疹ワクチンも必ず接種してくださいね。

 

【参考・画像】
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