食欲ホルモンって何?産後ダイエットの鍵となる「レプチン」とは

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食欲のコントロールができない、ついつい食べてしまいなかなかダイエットができないという女性は多いのではないでしょうか。

特に妊娠期は体重が増えるため、産後に体重が戻らないというママの声を多く聞きます。

今日は食欲ホルモンと産後のダイエットの鍵についてこれまでの知見をもとにお伝えしていきたいと思います。

▼「食欲ホルモン」ってなに?

食欲ホルモンと言う言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、医学的な用語で“食欲ホルモン”と言うものは存在しません。

何となく食欲ホルモンと言うと食欲を増進させるようなホルモンのイメージなのですが、実際にはエネルギー代謝の調整に関わり、その結果として食欲を抑制するホルモンがあります。これを“レプチン”と言います。※1)

通常食事をした後には血糖値が上がるため、血糖値を下げるためにインスリンと言うホルモンが膵臓から分泌されます。そのインスリンの情報を元に脂肪細胞からレプチンが分泌され、脳にある“視床下部の満腹中枢”を刺激することによって食欲を抑える働きがあります。※1)

しかし逆を言えばこのレプチンが上手く作用できないと食欲が抑えられなくなってしまうために肥満につながると考えられます。※2)

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肥満であるということは脂肪分が多いということ。すなわち脂肪細胞から分泌されるレプチンの量も多いはずなのになぜ肥満を抑制することが出来ないのでしょうか?

例えばの話ですが、お酒を毎日飲んでいるとお酒に強くなってくる。毎日お薬を飲んでしまっていると薬剤耐性が出来てしまうと言う話を聞いたことがあるでしょうか?

レプチンに関してもこのような考え方をすることが出来ます。

肥満によって多くのレプチンが分泌されてしまい、結果的にレプチンの作用が効きにくくなってしまう“レプチン抵抗性”が起こってしまいます。※1)すなわちレプチンを分泌するだけではなく、レプチンの体に対する効き具合を悪くしてもいけないという事になります。

 

▼産後の食欲ホルモンはどうなる?

産後食欲が増加してしまい、体重が増えたというお話を聞くことがあります。

妊娠中は非妊娠時とは全く体が異なります。そのような状況の中で、出産したらさらに生体内部環境が変化します。

特に急激な女性ホルモンの分泌量の低下によって、それに伴うレプチンの減少と、視床下部に働き食欲を増進させてしまいます。

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さらに“グレリン”と言うホルモンが増加することで、食欲が刺激されて結果的に体重が増加しやすくなると考えられます。※3)

結果的に脂肪の燃焼が妨げられてしまうことで、痩せにくくなってしまいます。

産後は、レプチンの作用のみならず様々な要因が複合的に絡むことによって体型が戻りにくくなってしまうと考えられます。

最近の研究によると、このような報告があります。

産後9~12か月における体脂肪率は平均24.8%であった。隠れ肥満傾向および隠れ肥満の者は,産後2~4か月67.3%,産後5~8か月55.1%と産後の経過
とともに減少し,産後9~12か月では51.0%を示していた。

BMI非妊娠時のBMIが標準に属する35名において,産後5~8か月に非妊娠時の体重に復帰している者は23名(65.7%),復帰していない者は12名(34.3%),産後9~12か月では復帰者25名(71.4%),非復帰者10名(28.6%)であり,約3割は非妊娠時体重に復帰していなかった。”(※4)

との事ですが、出産してからも半数近くの方が肥満傾向であることや約3割の方が体重増加したままであるということを述べています。

 

▼産後ダイエットがスムーズに行く鍵は?

これまでの話からすると産後のダイエットに関しては“レプチン”がキーワードになってくると考えられます。

また、当然のことながら代謝を上げることによって脂肪の燃焼を促すことも必要となってくるでしょう。

エネルギーの消費は基礎代謝、食後の熱産生(食物を摂取すれば体熱の産生が増す)、身体活動に分類することができ※4)、日常の生活活動以外にも積極的に運動をすることが重要となってきます。

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そのためには自律神経系のうち交感神経を活性化させることで、エネルギー消費を促すことが出来るようになります。※4)

しかし実際に子育てをしながらの積極的な運動は難しいものがあります。

そこで、子連れでの歩行による買い物や散歩、階段の使用、こまめな掃除や洗濯の実施※4)などによって普段の生活の中での運動を取り入れることでエネルギー消費量が増大し、さらにはレプチンの抵抗性も下がるために体重のコントロールがしやすくなると考えられます。

 

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考・画像】
※1
※2
※3 AKIO INUI, et.al(2004): Ghrelin, appetite, and gastric motility: the emerging role of the stomach as an endocrine organ. The FASEB Journal, Vol. 18, 439-456.
※4 
※ RossHelen、 Russamee、 Martin Novak / Shuttersotck / Shutterstock

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