妊娠期に汗をかきやすくなるのはなぜ?問題はないの?

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「妊娠をすると汗をかきやすくなった」という話を聞いたことがあるかもしれません。

妊婦さんはお腹が大きいので太っているように見えるものですが、実際に妊娠すると、汗をかきやすくなるのでしょうか?

今回は医学博士の筆者が“妊娠と汗の関係性”について説明したいと思います。

 

人間はなぜ汗をかくの?

そもそも妊娠をしていなくても汗をかくことはよくあります。汗はなぜ出てくるのかというと、体温調節を行うためであったり、精神的に緊張したときや辛いモノを食べたときに発汗します。

自分が汗をかく場面を想像してみてください。

人間が汗をかくのは、一般的には暑いときです。人間の身体には、ホメオスターシス(恒常性)といって、体温を一定に保とうとする傾向があると言われており、どんなに暑くても寒くても、人間の体温は病気でない限り(個人差はありますが)、だいたい37度前後に保たれます。

暑い場所に長時間いるときは汗をかくことで体を濡らします。その汗が蒸発するときに体温を奪っていきます。水分が蒸発するときに温度が下がる“気化熱”の仕組みですね。このように暑いときに体温を下げる汗を「温熱性発汗」と言います。

暑くなくても汗がでるときもあります。緊張したときやストレスを受けたときに出てくる汗は「精神性発汗」と言い、脳の辺縁系などが刺激されて、手のひらや足の裏、わきなどに汗をかくと言われています。

妊娠と発汗の関係はいろいろ

通常の発汗とは別に、妊娠すると汗をかきやすくなることがあるのですが、その原因はひとつではありません。

(1)甲状腺ホルモンの影響

妊娠をすると、受精卵が着床して「胎盤」が形成されます。この胎盤から、喉仏の両側にある「甲状腺」を刺激するホルモンが分泌されます。刺激された甲状腺からは「甲状腺ホルモン」という、身体の新陳代謝を促進するホルモンが分泌されます。

この甲状腺ホルモンの働きによって、代謝が良くなって体温が上がり、発汗量が増える場合があります。

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(2)基礎体温の上昇

妊娠してから14週目くらいまでは、プロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で基礎体温が上昇し続け、その後低下する傾向が見られます。一時的に体温が上昇することで、前述した身体の体温を一定に保つ体温調節機能が働いて汗をかく可能性も考えられます。

妊娠中に汗が出やすくなるのはひとつの要因ではありません。前述したようにさまざまな要因から汗をかくようになります。

異常に汗をかいてしまう場合は、甲状腺機能の異常の可能性も否定できませんが、通常は生理現象であると考えてよいでしょう。

汗の量が気になるようでしたら、専門の医師に相談してみることをおすすめします。

 

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

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