双子のママ看護師に聞いた!国内初販売の「液体ミルク」その魅力とは?

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ママにとって、授乳は可愛いわが子がすくすくと成長していくことを感じられる、大切な時間ではないでしょうか。

いっぽうで、授乳に対して、このような悩みを抱えているママの声を多く耳にします。

「夜中の授乳時、パパに協力を求めたいけれど、パパが粉ミルクをうまく作れない」「4月からの復職を控えて、母乳から粉ミルク生活に慣れてもらえるかが心配」

授乳がもっと簡単に、ストレスなくできたら、ママの育児の負担が減ることでしょう。

そんな悩めるママに知ってほしいのが液体ミルクの存在です。とはいえ、耳にしたことがあっても何がどうよいのかまだ分からないママも多いはず。

そこで今回は、日本初の液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」が江崎グリコからこの春に発売されるにあたり、液体ミルクの栄養成分について管理栄養士の米田さんに、そして双子のママで看護師のRayさんに、液体ミルクについての率直な意見を聞いてみましたのでご紹介します。

日本で初めて発売される液体ミルク(赤ちゃんミルク)、栄養成分ってどんなものが入っているの?

管理栄養士 米田麻有子
出典: ChillybinCrew(イットママ)

海外では広く利用されている液体ミルクですが、日本では法や安全面の懸念から長らく認められていませんでした。しかし、2016年の熊本地震の際、救援物資としてフィンランドから液体ミルクが届けられたことをきっかけに、国内での液体ミルク解禁へ向けて動き始めたそうです。

そして食品安全委員会や消費者庁の検討を経て、ついに2018年8月8日に乳製品に関する省令が改正され、国内での製造・販売が可能となり、ママにとって大変興味深いニュースとなっています。

気になる栄養成分ですが、粉ミルクの「アイクレオバランスミルク」を目指し、母乳に近い栄養成分(脂質・炭水化物・ナトリウム)が配合されており、赤ちゃんに必要な栄養素がまんべんなく含まれています(下図参照)。調乳済ですので量を間違えて薄くなってしまう……といった心配もありません。

出典:グリコ試作品(変更の可能性あり) 特別用途食品の表示許可基準(平成30年8月8日消費者庁次長通知) ※単位は以下のとおり。 熱量(エネルギー):kcal/100mL タンパク質、脂質、リノール酸、炭水化物:g/100kcal ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、銅、セレン:μg/100kcal その他:mg/100kcal ※表示許可基準で上限が設定されていない鉄、α-リノレン酸は記載していない。

また風味も、超高温瞬間殺菌により加熱時間を少なくすることで、安心して赤ちゃんに与えられる「白さ」と「風味」を実現されています。

衛生面においても調乳後に無菌状態でパックされているので安心です。未開封であれば菌が繁殖することもないので、常温で長期間の保存が可能です。新生児から安心して飲ませることができます。

出典:江崎グリコ

粉ミルクを量り、お湯で溶き、冷ますという作業は時間がかかります。お腹を空かせた赤ちゃんの泣き声を聞きながら慌てて作業をした、という経験がある方も多いのではないでしょうか。

特に夜中の調乳は一刻も早く済ませたいものです。液体ミルクは哺乳瓶に移すだけのため、こういったストレスから解放されますね。

 

看護師・双子のママに聞いた「液体ミルク」の魅力とは?

Q1:国内で初めて製品化した「乳児用液体ミルク」について、「粉ミルク」との違いを教えてください。また、「液体ミルク」についてどのようなお考えをお持ちですか?

粉ミルクは、その日の赤ちゃんの状態をみて、ミルクの量が調整できるのがいいですね。いっぽうで、赤ちゃんが飲める温度までお湯を冷ますため、赤ちゃんの口に入るまでに少し時間を要す場合があり、ぐずっている時などは大変なことがあります。

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ので、お湯や水に溶かしたりする必要はありませんし、温める必要もありません。赤ちゃんの欲しがったタイミングですぐに飲ませることができるので、急いでいる時などに液体ミルクという選択肢があるのは、ママにとって嬉しいことだと思います。

普段ミルクを作る機会の少ないパパやおじいちゃん、おばあちゃんでも、液体ミルクなら開けて哺乳瓶に移せばすぐに飲ませられるので、簡単に調乳できるのではないでしょうか。

 

Q2:看護師として出産を経験されてみて、今後液体ミルクを具体的にどのようなシーンで活用してみたいと思いますか?

液体ミルクは仕事などで赤ちゃんを家族に預ける際などに使用したいと思っています。

私の子どもは双子で、小柄で生まれていることから、栄養面にはつい神経質になってしまい、自分の父親、母親に預けていても粉ミルクやお湯が多すぎてはいないかなど心配しがちです。

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液体ミルクなら開封して注ぐだけなので、神経をとがらせる必要もなく、安心して自分の両親に赤ちゃんを任せて働くことができそうです。

また、母乳育児は体調によって母乳の出が左右されがちなので、体調の悪い時などに、常備しておいた液体ミルクでフォローしてあげたいです。

 

Q3:看護師として産後授乳中の患者さんを見ている中で、母乳育児で多い悩みはどのようなことがありますか?

母乳育児をしていてよく聞かれる悩みはやはり赤ちゃんを置いての外出がためらわれることです。そのため、生まれてから赤ちゃんとほとんど離れたことがないという人も多いものです。

私も実際、これまで2時間以上赤ちゃんと離れて外出をしたことはありませんし、離れる場合でも出るぎりぎりに授乳をしなければならないので、約束の時間に遅刻してしまう、ということも。

しかし、24時間ずっと赤ちゃんと一緒にいるのは、可愛いとは言えママのストレスにもなります。そんなだと思います。

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また、母乳はお母さんの食べたものの成分が赤ちゃんに移行するとも言われています。特に薬に関しては.乳児に移行する量は通常では母親に投与された薬物量の 1%以下であるといわれているものの、授乳中では飲めない薬もたくさんあります。

液体ミルクなら個包装の使いきりなので、長時間外出したい、薬を飲みたいから一時的に母乳育児をストップしたいという場合の赤ちゃんの栄養補給に利用することができるのではないでしょうか。

Q4:周りの医療関係者やママ達の間で液体ミルクを実際に活用されている方はいますか? 

残念ながら、周りのママに液体ミルクを利用している人がまだいませんが、液体ミルクが解禁となったことで、これから活用されるママが増えてくるのではないでしょうか。

 

Q5:液体ミルクは消毒した哺乳瓶に注ぐだけでパパでもすぐに授乳が可能なのですが、実際にご自身の出産を経験されたことで、パパや祖父母に使って欲しいと思うシーンはどんな時でしょうか?

双子ですので、一人の母乳をあげ終わったタイミングで私自身がミルクをあげることができません。私が一人で母乳からミルクまであげてしまうともう一人がおざなりになってしまうからです。ですが、母乳をあげ終わったタイミングですぐにミルクをあげないと眠ってしまい、ミルクの飲みが悪くなってしまいます。

出典: ChillybinCrew(イットママ)

そのため、パパや祖父母には母乳を飲み終わったタイミングでミルクをあげてほしいと思っていました。ですが、特に祖父母は粉ミルクの量を間違えたり、お湯の量が違うことがあり、完全には頼れないと感じることがあったので、注ぐだけの液体ミルクがすごく魅力的に感じています。

 

Q6:フィンランドでは9割以上のママが液体ミルクを利用しており、WHOでも、災害時にはミルクよりも無菌状態の液体ミルクを推奨されていることをご存じでしたか? 

今回、初めて知ったのですが、海外での実例を聞いて、より興味をもちました。

Q7:海外でのこうした液体ミルクの普及率を受けて、日本でどういった動きがあって欲しいと思いますか?(看護師ママ視点で)

日本では母乳以外の栄養は粉ミルクが当たり前というような風潮があるように思います。そのため、というような情報提供を病院あるいは産院でしてほしいと思います。

また、医療機関や保育室、助産院など、乳児が利用する場で実際に液体ミルクの調乳や試飲をさせてくれる機会を与えてほしいと思います。

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特に日本国内初ということで、前例がなく自分の赤ちゃんには使うのをためらうというママも多いと思いますので、フィンランドの事例のように、海外のデータを開示し、根拠を明確にしてほしいと思います。そうすることで、私のように看護師などで根拠を求める職業の人も使いやすいのでは、と思いました。

 

Q8:昨年度災害時などの緊急時に液体ミルクが配給されたことが記憶に新しいですが、実際に災害時に備えて液体ミルクを常備するメリットを教えてください。

地震等によりライフラインが断絶した場合でも、水、燃料等を使わずに授乳することができるということが最も大きなメリットかと思います。

また、開封して哺乳瓶に注げば温めずに飲めるということは、いわば大人が牛乳を飲む感覚と一緒です。そのため、パパやおじいちゃん、おばあちゃんなどの家族、さらに今まで子育てをしたことがない人でも協力することができるという点がママにとって嬉しい点です。

また、液体ミルクは無菌パック製法により雑菌の繁殖リスクが少なく長期常温保存が可能なため、自分が災害用として備蓄したものを安心して必要な人に分け与えることもできると思います。

そのため、自分の子どもたちがミルクを飲まない年齢になったとしても、備蓄しておきたいなと思っています。

Q9:授乳はママの仕事と感じている方が多いように思いますが、Rayさんの旦那さまは授乳時にサポートをされていますか?

夫は双子が生まれるにあたって、育児休暇を取ってくれたため、授乳のサポートはとてもよくしてくれました。しかし、やはり最初は調乳の仕方や授乳の勝手がわからず、とても手こずっていました。特に調乳はかなり神経をとがらせていたように見えましたので、精神的に疲弊をしていたように思います。

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夫をはじめとするだと思います。

 

Q10:一方で、液体ミルクのどういった点が気になるポイントでしょうか? それが解消されたら今後日常生活で活用する機会は増えていくと思いますか?

1つ1つ個包装で衛生的というのはうれしいことですが、気になるのがコストです。特に双子はいろいろな面でお金がかかるので、粉ミルクと比較してどのくらいお金がかかるのかが気になります。

しかし、双子育児は双子ママの間でもお金をかけてでも楽をしよう!というようなところもあるので、コストがかかってもコストパフォーマンスが良ければ購入にもつなげたいなと思います。

紙パックは、捨てやすく、持ち運びが便利に思いますので、お出かけや旅行時などに持っていけるのが助かりますね。

今後日本で液体ミルクについての知識が深まり、ママ達にその利便性が理解されていくことで、液体ミルクは授乳時のサポートアイテムとして、多く活用されていくのではないでしょうか。

災害時などの備えとしても、国内での期待が高まっていく液体ミルクに今後注目したいですね!

 

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※ Rido、Syda Productions、URAIWONS、Atiwat Witthayanurut、milatas / Shutterstock

【参考】

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